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林先生に聞く!健康はお口から。『よく噛むこと』が大切な理由
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FP Residentialスタッフが、毎日の暮らしに役立つ、知っておきたいちょっとした豆知識をご紹介。住宅やお金、生活にまつわる情報を、身近な視点でお届けする「暮らしの豆知識」です。 今回の「暮らしの豆知識」担当は、平尾FPです! 今回は、林歯科院長・林晋哉先生にインタビュー。健康寿命を延ばすために知っておきたい、お口の健康やよく噛むことの大切さについてお話を伺いました! |
林歯科・歯科医療研究センター
林歯科院長・歯科医師:林晋哉先生
1962年、東京都生まれ。1988年に日本大学歯学部を卒業後、勤務医を経て1994年に林歯科を開業。2014年に現在の東京都千代田区平河町へ移転。
噛み合わせと全身の健康を考慮した歯科治療に取り組み、口の健康の大切さについて講演や執筆などを通じた発信も行っている。
刊行書籍一覧
① 「いい歯医者、悪い歯医者」 単行本・祥伝社
② 「いい歯医者、悪い歯医者」 講談社+α 文庫(第8刷の大好評本)
③ 『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』 安全で痛くない歯列矯正法がある。 祥伝社
④ 「女のキレイは歯と口もとから」 歯医者が絶対に言わない歯列矯正の真実。 講談社+α 文庫
⑤ ササッとわかる「いい歯医者 悪い歯医者」 講談社
⑥ 歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性。 角川 one テーマ 21 (新書判)
⑦ 歯科医は今日も、やりたい放題 三五館
⑧ 入れ歯になった歯医者が語る 「体験的入れ歯論」 -あなたもいつか歯を失う – (プンント・ンン・ママン 方式、Kindle 版)
⑨ 「歯・口・咀しゃくの健康医学」 ―口腔はカラダの中心― さくら舎
公式サイト:林歯科ホームページ
「食べることは、生きること」口の健康が健康寿命を延ばす
高齢化社会の日本。これからは「人生100年時代」とも言われていますが、人は亡くなるまでずっと健康なのでしょうか?
実は、平均寿命と健康寿命には差があります。2022年の統計では、その差は男性で約8.5年、女性で約11.6年となっています。
健康寿命を延ばすうえで大切なことはさまざまありますが、その中でも重要視されているのが、実は「口の健康」です。
今回は、私、平尾と15年以上のお付き合いがあり、歯だけでなく口全体の健康を通して患者様と向き合い、全国から患者様が訪れる歯科医師、林歯科院長の林晋哉先生に、口の健康についてお話を伺いました。
林先生は、仕事に限らず一つのことにとことん向き合い、相手にとって最善だと思うことを考え、言葉にして伝えてくださる方です。私自身、つらい時期にも毎月のように飲みに誘っていただいたことがあり、その情の深さに支えられてきました。
そんな林先生が長年伝え続けている、口の健康の大切さについてご紹介します。
林先生、よろしくお願いします!
<この記事でわかること>
✓お口の健康が全身の健康に関係する理由
✓よく噛むことが脳や体に与える影響
✓健康寿命を延ばすために知っておきたい「口の健康」の大切さ
健康はお口から!林先生に聞いてみました
林先生:
みなさんはよく「歯は大事」とおっしゃいます。もちろん、歯は大切です。しかし、本当に大切なのは、その先にある「口の健康」です。
近年、さまざまな研究によって、口を健康な状態に保ち、咀嚼の質と回数の向上を心がけることが、肥満、糖尿病、高血圧、認知症、誤嚥性肺炎などの予防や、全身の健康に関わることがわかってきました。
私はみなさんに、口の健康を保つ方法を知ってもらい、健康寿命を延ばして元気で長生きし、人生を最後まで豊かに過ごしてもらいたいと思い、口腔治療をしています。
おいしく食べることは、生きる楽しみ!
林先生:
私たちは、生活していくことを「食べていく」といいます。そしてまた、家族を養うことを「食べさせる」といいます。つまり、「食べること」は「生きること」にほかなりません。
「食べる」とは、ただの栄養摂取ではなく、もっと根源的な「生きる」ということなのです。
しっかりと「口」で食べる、食べられるということが、私たち人間をはじめ、生物の根源的な生命力を発動する源です。だからこそ、「食べること」は「生きること」なのです。
よく噛むこと、とその効用
林先生:
「食べる」という行為の中核は「咀嚼」です。咀嚼という行為は、口の行う神業です。
例えば、おかず、ごはん、みそ汁と、たくさんの食べ物を口いっぱいに放り込み、「もぐもぐ」と咀嚼する。その中から、食べ物に混じった髪の毛一本をより分けて出す。
これこそが、口の行う神業です。現代の科学の粋を集めたロボットでも、この振る舞いはできません。これほど口はすごい器官なのです。
よく噛むことがが脳を活性化する!
林先生:
脳につながる神経が多いのは、口と手です。口が行う咀嚼という行為は、脳に多くの情報刺激を与えます。
咀嚼によって、どの年代の人でも脳の血流が増え、年齢によらず脳の活性化が起こるというデータが示されています。
その後、さらに咀嚼研究は進み、近年では、咀嚼回数や質の向上が脳をより活性化させ、特に高齢者では脳の活性化が得られやすいことがわかってきました。
ですから、咀嚼による脳の活性化が、認知症の予防や進行の遅延につながると言えるのです。
また、咀嚼には、精神を落ち着かせて安定させるセロトニンの分泌を高める働きなどもあることがわかってきており、うつ病などの予防の可能性も示されています。
このようなことから、近年、咀嚼の全身への影響に注目が集まってきているのです。
よく噛むこどが健康寿命を延ばす
林先生:
現在、日本の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳(2022年)となっています。一方、健康寿命との差は、男性で約8.5年、女性で約11.6年あります。
この「不健康期間」に関係するものの一つが、身体が弱っていく「フレイル」です。
※フレイルとは:加齢によって心身の機能が低下し、健康な状態と介護が必要な状態の中間にあること。
フレイルには、口腔機能の低下も関係しています。そのため、全身のフレイルと区別して「オーラル(口腔)フレイル」という分野も設けられ、口の機能を衰えさせないための取り組みが進められています。
中でも、高齢者の大きな死因である誤嚥性肺炎にならないための実効的な対策は、健康で長生きするために欠かせないものとなっています。
このような「口の健康」を回復・維持する取り組みの結果、寝たきりだった方が歩いて行動できるようになり、要介護度が4から2まで下がった例もあります。
日本の医療費の約6割は、この「不健康期間」に費やされているとされ、「口の健康」の回復・維持によって「不健康期間」を短縮することは、社会保障費の削減にもつながります。
口は、人間の生命力を発動する源なのです。
いつまでも元気に、食べることを楽しむために
いかがでしたでしょうか。
今回のインタビューでは、歯だけでなく、お口全体の健康を保つことの大切さや、よく噛むことが全身の健康にも深く関わっていることを教えていただきました。
食べることは、毎日の楽しみのひとつ。おいしく食事を楽しみ、いつまでも元気に自分らしく暮らしていくためには、日頃からお口の健康を意識することが大切です。
まずは、食事のときにいつもより少しだけ噛むことを意識してみる。そんな小さな心がけが、これからの健康を考えるきっかけになるかもしれません。
年齢に関係なく、毎日の食事を大切にしながら、いつまでもおいしく食べられる健康な体を目指していきたいですね。
林先生、貴重なお話をありがとうございました!
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この記事を書いた人
平尾 博紀
クライアントパートナー / FP mariage CO事業部長
2010年に医療系商社へ入社し、営業や医院開業支援、セミナー企画などを経験。2016年に生命保険会社へ転職し、自身の経験を通じて、お客様に「安心」を届けることの大切さを実感する。
2021年、株式会社FP Residentialの創業メンバーとして入社。2023年〜MDRT会員に認定される。
保有資格:トータル・ライフ・コンサルタント(生保協会認定FP)、日本証券業協会 二種外務員資格